米国株再び急落。コロナ感染者増が原因??
21日の米国株市場は再び急落。NYダウは-1.84% S&P500は-1.16% ナスダックは‐0.13%の下落となりました。
ネットニュースでは、欧州でのコロナ感染者数急増が原因とされていますが本当なのでしょうか?
発生点を探る。
今回の急落の発生点は確かに欧州であり、コロナ感染者数増加も一つの要因でしょう。
ただ一番下落しているのはドイツでDAXは‐4.37%となっています。
今回感染者数が増えているのはフランスですので、コロナ感染者数増加が一番の要因ではありません。
ドイツで下落している要因は何なのでしょうか。
フィンセン文書
この下落の要因はフィンセン文書による、資金洗浄、金融犯罪の報告です。
これにより世界の大手金融機関が、総額2兆ドルもの不正資金のマネーロンダリングを野放しにいていたことが明らかになりました。
マネーロンダリングとは、薬物取引や汚職などの犯罪行為で得た金銭を、犯罪とのつながりのない銀行口座に入れることで出所を特定させなくする行為をいいます。
銀行はこれらの不正を阻止する立場にあるのですが、今回ドイツ銀行や他の欧州銀行でマネーロンダリングの温床となっていたことがわかったことで銀行株が下落しました。
そのため米国株市場でもハイテクのナスダックより、NYダウといった銀行株のポジションが多い株の方が下落しています。
今後も米国株の下落は続くのか??
欧州での影響は大きいと思いますが、米国株への長期的な影響は少ないと思います。
この記事を書いている時点では先物は上がっていますし、このフィンセン文書は過去の5年間のことで未来のことではありませんので、米国株の影響は少ないのではないでしょうか。
まとめ
つまり情報も多ければ良いというわけではなく、質が大事ということです。
間違った情報を得てしまうと、間違えた投資行動を行ってしまう事は多々あります。
SNSやネットニュースでは手っ取り早く情報が入りますが、間違えた情報でも「いいね」「リツイート」などで拡散されていると、気づかぬうちに正しい情報だと誤認してしまうこともあります。
そのため情報はできる限り質の良いもの絞り、更に自分で判断する必要があるかと考えています。
※投資は常識の範囲内で自己責任でお願いします。
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