アルゼンチンで9度目のデフォルト??
22日アルゼンチンでは5億ドル(約540億円)の国債利払いを行わず、9度目のデフォルトが事実上確定しました。
一方で6/2までは交渉を継続するとしており、支払い能力があるのに払わない「テクニカルデフォルト」だとの見方もされています。
アルゼンチンはここ最近では2001年12月、2014年7月にも債務不履行で宣言しています。
デフォルトとは
そもそも国のデフォルトとはどういう状況を意味するのでしょうか。
簡単な定義としては、財政的に破綻や通貨の暴落などによって国債が返済できない状態のとこといいます。
我々個人が借金をして返せなくなると自己破産をしますが、国で同じことが起こったということです。
国が自己破産宣告したようなものなので、当然その国のお金の価値は無くなり、投資したい、お金を貸したいと思う人がいなくなります。
アルゼンチン・ペソもここ10年でどんどん通貨の価値が下がっているのがわかります。
過去には大国のロシアもデフォルト
過去には大国のロシアもデフォルトに陥っています。
ロシアは1990年代ソ連解体後に経済改革を行っていましたが、ハイパーインフレに見舞われ、その後のアジア経済危機の影響を受けて金融危機が発生しました。
ロシア政府は国内の資金不足を補うため国債を発行し続けていましたが、経済の不安が高まるにつれて国債の価値が下がり、その金利は100%を超えたと言われています。
そのためロシアは借金を返済できなくり「デフォルトを宣言」しました。
デフォルトが起こると国はどうなるの??
デフォルト宣言するとまずその国の発行した国債を欲しがる人は少なくなりますから、当然国債の価値が急激に下がります。
そしてその国の国債を大量に保有していた金融機関は破綻し、企業も連鎖倒産し経済は混乱をきたします。
ひどい不況から極端なインフレに見舞われ、失業者は街中にあふれ貧困は拡大します。
もちろんその影響はその国だけでは収まらず、デフォルトとなった国の国債もった人々にも影響を与えるため世界経済にも打撃を与えることになります。
日本でのデフォルトの可能性
日本のデフォルトの可能性ついては過去幾度も論議されており、日本ではデフォルトはありえないとされてきました。
何故かというと日本国債の保有者は大部分が日本銀行と民間銀行で9割以上は国内で賄われているからです。
ということはこの借金は銀行を通じて国民からお金を借りているということになりますので、いざとなれば新たに円を発行しお金を返せばいいということになりますので、デフォルトにはならないという見方をされているのです。
これは現代貨幣理論(MMT)とも呼ばれ、これについても賛否両論あります。
その為日本がデフォルトに陥るかどうかは誰にもわからないという結論になります。
予測できるならデフォルトになる国は出てこないはずですよね。
まとめ
この日本という国に住んでいる以上、国を信じるしかありませんが、我々個人でできることは、国がデフォルトに陥る可能性を考え行動しておくことは必要だと思います。
海外の通貨を保有、外貨での投資、金などのコモディティなどへの投資など商品を多様化しておくことで資産を守ることはできるのではないでしょうか。
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