悪材料多くNY株続落
21日新型コロナウィルス感染拡大による原油安が懸念されたことや、飲料大手のコカ・コーラの販売が大幅に減少していることが伝わり、企業業績悪化への警戒も強まったことで米国株は売りが優勢となりました。
NYダウ -631.56(-2.67%)
S&P500 -86.60(-3.07%)
期待の治療薬も死亡率上げる恐れ
4/21にトランプ大統領が新型コロナウィルス治療薬として期待していた、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンの治療結果を分析した論文が発表されました。
研究は、退役軍人保健局の医療センターに入院し、4/11までに死亡または退役軍人の記録を調べたものです。
米退役軍人にヒドロキシクロロキンを投与した結果、効果は全くなく、死亡リスクを高める恐れさえあるとのことです。
ヒドロキシクロロキンを投与された患者の97人の死亡率が28%だったのに対し、投与を受けなかった158人の死亡率はこれよりも低い11%でした。
また患者それぞれの症状を踏まえた上で、ヒドロキシクロロキンを投与した場合、投与しない場合と比べて死亡するリスクが2倍上高まったと算出されました。
専門家の間でもこの薬の有効性に疑問を持っている人も多いようです。
※ロイター通信一部参照
悪材料多いことからコロナショックは続くのか
これから主要企業の業績の発表が続きますが、ことごとく悪い内容となるでしょう。
コロナショックでも業績が好調なAmazonやネットフリックスも安心とはいえません。
アメリカでのロックダウンで経済は悪化し失業者も多くなってきていることから、予想よりも業績が下回る可能性があります。
特にネットフリックスは新規登録者は減り、解約者が増えるということも考えられます。
そのため現在好調なハイテクの分野が重しになり、株式市場は再び大きく下落する場面が出てくるかもしれません。
まとめ
株式市場はまだまだ「落ちてくるナイフ」状態といえます。
思えば市場が下落し始めてまだ2か月くらいです、最初の下落が急激すぎて感覚がマヒしていますが、景気後退局面に入った今先はまだ長いのです。
回復まで1年から2年は停滞または下落していく可能性が高いことから、市場の動きが落ち着くまでは慌てずに投資していきたいものです。
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