米0.5%の緊急大幅利下げでも株価下落
FRBは3日、臨時会合を開き、新型コロナウィルスの感染拡大で減速が懸念される経済を下支えするために、政策金利のとなるフェデラル・ファンド(FF)の金利の誘導目標を0.5%引き下げることを決めました。
また先進7か国(G7)の財務相・中央銀行総裁は緊急の電話会談を行い、「すべての適切な政策手段を用いる」とする共同声明を発表しています。
しかし3日のNYダウは-785ドル超(-2.94%)の大幅な下落となっています。
今回の大幅利下げは異例??
今回FRBは、政策金利を年1.5%~1.75%から0.5%引き下げ、年1~1.25%としました。
利下げ幅は通常0.25%ですので、今回はそれを超える異例の措置といえ、米国もさすがに不味いと思ったのか重い腰を上げ動き始めました。
利下げの影響は限定的 暴落からのリセッション(景気後退)は入りか??
過去のデータによると米国が0.5%の利下げに踏み切ると、その後リセッション(景気後退)となるとの情報もあります。
投資家がこの異例な措置を楽観して素直に受け止めるかというと、そうではないということがわかります。
ここ数日はおそらく乱高下するでしょうから、今日また1000ドル下がったから暴落したとか、その逆に1000ドル上がったからもう大丈夫だと言えない状況なわけです。
リセッション(景気後退)したとはっきり見えてくるのは4月以降になってくると思います。
難しい局面で適切な投資行動とは
非常に難しい局面に入ってきていますが、積立投資家は難しいことを考えず初志貫徹でよいのです。 焦らず通常通りの額を定期的に積立てれば良いのです。
下がればそれだけで安く多く買えているので機会損失にはなっていません。
「下落したからもっと積み増さないと」と焦って買うことはないのです。
株式市場の動きだけを見ず、今回の下落の要因のコロナウィルスの動向を見極めなければいけません。
終息宣言がでる時期がいつなのか、数か月以内なのか、1年以上かかるのかで世界の経済状況は大きく変わるでしょう。
最悪のシナリオの世界大恐慌も想定しておこう
最悪このコロナウィルスが1年以上終息しない場合、世界大恐慌というシナリオも考えなければいけません。
「それはいいすぎだろ赤いライジングスター」と皆さん思うでしょうが、100年ほど前の1929年にウィルスパニックではありませんが現実に起きているのです。
一度起きていることは再び起こる可能性は十分あり、逆に「世界大恐慌が二度と起こることはない」という根拠はありません。
世界大恐慌となった場合、株式市場は類を見ないほど下落し、回復するまで20年近くを要する可能性もあります。
その為、今の時点で焦って買い増しをして現金を使い果してしまうと、更に底に落ちた時買い増しすることができず、早い回復とリターンは望めなくなってしまいます。
疑わしきはなにもするなという格言があります。
目先に疑問的な材料があったり、視界不透明な時は、相場に手を出さず、様子を見るのが賢明な投資なのかもしれません。
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